東京喰種読んでみた!
おっすー!最近の自分の悩みを打ち明けましょう。
「人は分かり合えないなぁ。価値観の対立って難しい。」
って感じです。数十人をまとめるような立場を取らせてもらっていますが、組織の性質上いろんな価値観の人が存在していて
①自分の価値観や向かいたい方向性に組織が揃っていかない
②相手の考えを自分の考えに取り込むことができない
みたいなところで価値観の違いを感じるし、それを楽しめる状態ではなくてストレスになってるんですよね。(書いてて色んなことに対して「これを楽しむにはどうしたら良いか?」って考えるのが大事かなぁって思ったり。)
そんなところでたまたま最近読んでいたのが「東京喰種」でした。
喰種と人の狭間の存在であるカネキの葛藤や苦悩、それを取り巻く人々のストーリーがすごく感慨深いマンガです。
あとはバトル的にも、「喰って強くなる」みたいなところはシンプルで良いなって思ったりもするし、その喰って強くなるってところがまた葛藤を産むんですよね。命や存在への捉え方について考えさせられます。
東京喰種には2章?あって、「東京喰種-トウキョーグール-」と「東京喰種:re」があります。reはすごく面白いなぁと感じているのですが、東京喰種(1章)についてレビューするならなんて言えば良いか分からなかったのでざっとWebから評判を集めてみました。
東京喰種のココが魅力!
・絵がキレイ!…何と言っても絵が綺麗ですね。喰種と言う存在の醜さや格好良さや美しさ、捜査官のSF軍隊感が色濃く出るのは高い画力があってこそでしょう。そしてキャラの表情が良かったり、バトルシーンがかっこよかったりする東京喰種の魅力を引き出すのは筆者の絵ですね。
・ダーク感…心やさしき主人公が落ちていく感じや、陰を背負い戦い続ける様子、そして正義を掲げる人間側にも闇があることなどがダーク感を出しているこの作品の特徴でもあります。そこもまた読書が惹かれているところでしょうね。
多くの人はこういったところに惹かれるみたいですね。伏線もしっかりしていますし、読んでて楽しいとは思いますね。
僕は東京喰種のココが好き!
まずは喰種対人間の構造と、それぞれが理想の世界観を持っていること。
カネキ、貴未、吉村店長などは喰種と人間が共存できる世界を理想として求めている。
トーカは依子などある人間に対しては感情移入していて、自分も人間の世界で生きられれば良いのにとは思いつつ喰種捜査官に対しては強い敵対感情を感じていたり、依子との関係という自分の世界を壊すものであれば人間に対しても容赦しない人であったり。
単純に一方に被害を受けた人間や喰種の感情であったり、そこからもう一方への共感や同情を得る亜門であったり。
このようにそれぞれが理想としている世界があり、それぞれの立場に対して共感は出来るからこそ哀しくなるようなところが良いですね!
さらにそれを複雑にさせるのが愛の力。
ニシキと貴未など人間と喰種が分かり合っていくような愛もあれば、吉村が娘のために喰種と人間が共存できる世界を作ろうとする愛であったり、什造や月山のように無関心から関心・愛情を抱くような愛の形があったり、六月のような一人の人間に対する立場を越えてまでの狂った愛もあったり。人の感情というものは押し殺して切なくなったり、それでも耐えられずに行動してしまったり、なかなか思う通りには行かないものであるということを感じます。そう言った想いがそれぞれの世界観と密接に関わりながら破壊と創造の道を歩んでいく感じがすごく良いですね。
この作品を読んで
人間が自分の持つ世界観を持つには他者と触れ合い、愛を持つことが重要であるなぁと感じます。そして愛のように感情を伴う感覚は思い通りにいかないことも多い。
だけどそうやって一人一人の世界観は成り立っていて、ぶつかったり絡まったりして出来ているのがこの世界なんだなということを感じました。
一人一人の人生ってもっとドラマがあっても良いよなぁ、ドラマある人生を送りたいな。
世の中は群像劇だなぁってこの漫画を読んで思うとともに、日常にもドラマはあるって左ききのエレンを読んだりして、一人一人がもっと感情豊かでそれが絡まり合っていく世界って良いなぁなんてことを書きながら思いました。マンガって良いね。